CASBEE横浜についてお調べですね。
CASBEE横浜は、環境配慮の取り組みを促進することを目的に横浜市が条例として定めている制度です。
2000㎡以上の建築物は届出が義務となるので、必ず理解し、対応するようにしてください。
この記事ではCASBEE横浜の詳細と気をつけるべき点、メリットなどについてお伝えします。対象の方はぜひ参考にしてください。
CASBEEとは
はじめに、CASBEEについて簡単に説明します。
CASBEE(Comprehensive Assessment System for Built Environment Efficiency)とは、建築物の環境性能ランクを評価する制度です。
環境への負荷に関する評価に加え、快適な住環境かどうか、景観・生物環境への配慮は出来ているかなど、幅広い観点から建築物と環境の関係を多角的に評価します。
CASBEE横浜(横浜市建築物環境配慮制度)とは?CASBEE神奈川とは別物!
CASBEE横浜(横浜市建築物環境配慮制度)とは、横浜市の条例により「建築物環境配慮計画」の作成・届出が義務付けられている制度です。
延床面積2,000㎡以上の建築物が義務の対象であり、CASBEE横浜による自己評価を届け出る必要があります。延床面積2,000㎡未満の建築物は、任意で提出することができます。
CASBEE横浜の評価が高い住宅を取得した建築物は、住宅ローンの金利優遇を受けることができるなどのメリットがあるので、義務・任意問わず一度検討してみると良いでしょう。
なお、提出された評価結果・計画書は下記のページ等で公開されます。
参考:横浜市「認証物件の紹介」
届出期日に要注意!確認申請予定日の21日前まで!
CASBEE横浜は届出期日に注意が必要です。自治体のCASBEEは「工事着手予定日」の21日前に届出期日が設けられていることが多いです。
対してCASBEE横浜は、確認申請予定日の21日前が届出期日です。他の自治体CASBEEより早く届け出る必要があるので、省エネ計算等、多くの資料の準備のスピードを上げ、通常の評価プロセスより前倒しで準備を行う必要があります。
CASBEE横浜の評価は特殊な方法で進めるので、一度プロに相談することをおすすめします。
これまで別の地域でCASBEEの申請をしたことがある人も注意してください。
届出義務がある対象は2000㎡以上の建築物
CASBEE横浜の届出義務がある建築物は、延床面積2,000㎡以上の建築物です。
延床面積2,000㎡未満の建築物も任意で提出ができます。
高い評価結果を取得できた場合は金融機関からの優遇を受けられる可能性もあるので一度検討してみても良いでしょう。
延床面積2,000㎡以上 | 建築計画時に「CASBEE横浜」による自己評価を市へ届け出ることを条例で義務付けている |
延床面積2,000㎡未満 | 希望する建築主は、建築計画時に「CASBEE横浜又はCASBEE横浜[戸建]」による自己評価を市へ任意で届け出ることができる |
CASBEE横浜で高ランクをとると、住宅ローンの金利優遇あり
CASBEE横浜で高ランクを取得すると、住宅ローンの金利優遇が受けられます。
横浜銀行や横浜信用金庫、横浜農業協同組合など、多くの金融機関が横浜市と提携しています。
該当のランクを取得予定で対象の方は制度の利用も検討しましょう。優遇内容は直接問い合わせる必要があるので、興味がある方はぜひ一度お問い合わせください。
下記に住宅ローンの金利優遇がある金融機関と条件を記載します。
金融機関名 | 条件 |
横浜銀行 | 戸建住宅又は分譲マンションのCASBEE横浜による総合評価結果がAランク以上 |
横浜信用金庫 | 戸建住宅又は分譲マンションのCASBEE横浜による総合評価結果がAランク以上 |
横浜農業協同組合 | 戸建住宅又は分譲マンションのCASBEE横浜による総合評価結果がB+ランク以上 |
群馬銀行 | 戸建住宅又は分譲マンションのCASBEE横浜による総合評価結果がAランク以上 |
三井住友銀行 | 戸建住宅又は分譲マンションのCASBEE横浜による総合評価結果がAランク以上 |
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CASBEE横浜の評価マニュアル・届出様式はこちらから
CASBEE横浜の評価マニュアル・届出様式は下記からダウンロードできます。
横浜市のホームページでは掲載箇所が分かれているので、間違えないように注意してください。
CASBEE横浜の届出先
CASBEE横浜の届出先は、横浜市役所の建築局建築企画課です。
申請先に、持参もしくは郵送で対応してください。
横浜市役所|建築局建築企画課の住所・階数
横浜市中区本町6丁目50番地の10 市庁舎25階
CASBEE横浜の評価制度
CASBEE横浜には、「CASBEEを元にした評価ランク」と「横浜市オリジナルの重点項目」があります。
CASBEE横浜の評価ランク(CASBEEを元にした評価ランク)
CASBEE横浜では、「建築物の環境品質に係る要素(Q:Quality)」と「外部に与える環境負荷に係る要素(L:Loading)」のそれぞれの環境配慮項目について取り組みを評価します。
環境品質と環境負荷を評価した後、[環境品質 ÷ 環境負荷]という計算を行い、環境効率(BEE:Built Environment Efficiency)を求めます。
この数値の大きさにより、建築物の環境性能を総合的に評価するのです。
CASBEE横浜は、SからCの5段階で評価されます。CASBEEのB+が基準とされているので、B+以上を目指すと良いでしょう。
評価ランク | 指標 |
S(素晴らしい) | BEE ≧ 3.0 かつ Q = 50 |
A(大変良い) | 3.0 > BEE ≧ 1.5 |
B+(良い) | 1.5 > BEE ≧ 1.0 |
B-(やや劣る) | 1.0 > BEE ≧ 0.5 |
C(劣る) | 0.5 > BEE |
CASBEE横浜の重点項目(横浜市オリジナル)
横浜市は、CASBEE横浜に地域特性を踏まえて下記の重点項目を設定しています。
①建築物の省エネルギー性能
②健康・快適な職住環境
③防災への配慮
④地域・まちづくりへの貢献
建築物の省エネルギー性能
エネルギー性能に優れた建築物が適切に評価・選別される環境整備を促進するため
健康・快適な職住環境
超高齢化社会に向けて国が推進するスマート・ウェルネス・コミュニティ(健康長寿社会)のコンセプトに通じる取り組みの普及を行うため
防災への配慮
今後起こりうる震災時等への備えを推進するため
地域・まちづくりへの貢献
まちなみ・景観に加え、生物多様性向上や地域活動支援も含めたより広い取り組みを評価し、都市の魅力や住みやすさにも繋がる取り組みを促すため
下記のシートの通り、重点項目もスコア化され公表されるので評価項目には注意を払いましょう。
なお、スコアは評価ランクで使われる数値や指標を元にするので、新たな計算は不要です。
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100ページを越えるマニュアルをご覧になればわかる通り、CASBEE横浜は手間と時間がかかる業務です。CASBEEの評価は専門性の高い業務で、1から勉強し自身で評価をするにはある程度の時間がかかります。
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